大会長挨拶
第6回九州支部学術大会開催のご挨拶
日本緩和医療学会の九州支部大会として第6回を迎える今回は、2024年11月16日(土)に宮崎駅から徒歩5分程度のニューウェルシティ宮崎で開催させていただくこととなりました。宮崎駅は九州各県をつなぐ高速バスの発着場所であり、宮崎空港にはJRが乗り入れておりますので、アクセスしやすい場所となっております。COVID19感染症に伴う移動制限もなくなりましたので、現地開催のみとなります。宮崎はそのころプロスポーツの秋季キャンプが行われる晴天の多い過ごしやすい季節になりますので、是非宮崎に足を運んでいただければと思います。
本大会のテーマは「継ぎ目のない緩和医療提供のために~一歩先を考える~」としました。 治療中から一歩先のことを考え、患者様やご家族の方が思い描く療養生活に近づけるには 何が必要かといったことを考えるきっかけにできればと考えております。
構成として現在のところ、教育講演4題、シンポジウム2題、企業共催講演2題と、皆様からいただいた一般演題の予定となっております。
教育講演では、患者家族の気持ちへ配慮をしながら、治療・療養の場の移行スムーズ できるために、情報共有やケアの継続性など多職種の視点でできること、治療の場を変え ていくことへの不安や治療が終了することへの不安にどう対応するかといった「継ぎ目のない 」というテーマに沿った2つの演題と、妊孕性温存に関する取り組みを患者サイドと医療者サイドから取り上げる「妊孕性温存という選択肢 ーがんとの闘病時に考える事ー」。介護力が十分でなくても自宅に近い環境で過ごしたいという気持ちを支えたいと考えられ、ホームホス ピスの立ち上げに尽力された方からお話しいただけるよう準備しております。
シンポジウムは身寄りのない方の看取りに焦点を当ててみました。少子高齢化により、独 居高齢者の割合も増えています。行政のシステム構築も急激に進む状況に追いついておら ず、こうした方の看取りは大きな問題になっています。具体的な症例をみながらこうした問題 にどう対応するのかについて、皆様で検討いただければと考えております。
企業共催講演では、がんの痛みの軽減で中心的役割をはたすオピオイドについて、最新 の話題に関しまして御高名な先生方にご講演をいただく予定となっています。
一般演題に関しまして、会場の都合上ポスター形式となっております。皆様の日頃の臨床での悩ましい問題や研究の成果につきまして、多角的視点から活発にご議論いただければと考えております。多数の演題がご応募いただければ幸いです。
アクセス時間なども考え、プログラム自体は多くはありませんが、密度の濃いものができた と考えています。宮崎で皆様とお会いできることを楽しみにしております。
日本緩和医療学会第6回九州支部学術大会長
大会長 山賀 昌治